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平林荘跡[へいりんそうあと]
分類 | 史跡 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 大垣市 |
所有者 | 個人所有 |
指定年月日 | 昭和51年9月3日 |
平林荘は、旧長松城跡の一角にあり、飯沼慾斎がその家督を義弟に譲って隠居後別園として設けたものである。以降30年にわたって慾斎はこの地で植物学を研究し、スウェーデンの博物学者リンネの分類法によって綱目を検定し、ついに「草木図説」30巻をあらわし、安政3年(1856)に草部20巻を刊行した。当時この著書は、もっとも科学的な植物学書として高く評価された。研究に努めた慾斎は、邸内に庭園式の植物園を営んだが慶応元年(1865)この地で没している。
平林荘邸内には、慾斎が自ら採取したという草木数百種が植えられている。
平成9年度には、景観整備事業が実施され、ミカン、ダイダイ、モモ等が植栽された。