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元山田寺跡及び礎石[もとさんでんじあとおよびそせき]
分類 | 史跡 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 各務原市蘇原寺島町 |
所有者 | 山田寺 |
指定年月日 | 昭和30年8月30日 |
各務原台地の北西部に位置し、現山田寺の西側境内一帯には、チャート質の礎石群が遺存している。また、北東300mにある無染寺境内には塔心礎(長径150cm、単径125cm)が残る。この塔心礎には径85cm、深さ4〜7cmの柱座があり、さらにその中央に径16cm、深さ15cmの舎利孔がある。ここから佐波里蓋鋺形合子(鋼壺)が発見されたと伝える。また、この周辺からは、単弁八弁蓮華文軒丸瓦、細弁十二弁蓮華文軒丸瓦、複弁蓮華文軒丸瓦や、三重弧文、四重弧文の軒平瓦、さらに鴟尾も出土している。その創建については、大化改新の際に登場する蘇我倉山田石川麻呂に結びつける伝承があるが、にわかに信じがたい。出土遺物からは、ほぼ白鳳期後半と推定される。あるいはこの地に勢力を有した各務氏との関連を想定できるかもしれない。