本文
円空さん
「慈愛の微笑み」。
円空さんの作品に見られる、高雅でありながら、すべてのものを包み込んでくれるような微笑みのことをいいます。
寛永9年(1632年)岐阜県で生を受けた円空さん。23才の時に遁世したといわれ、全国行脚の旅に出ました。そして元禄8年(1695年)の孟蘭盆に入定するまで64年の生涯に約12万体の仏像を彫ったと言われています。
さて、その一体一体の仏像に彫り込まれた思いとはどのようなものだったのでしょうか?
その答えを求めることは容易ではありません。しかし、少なくとも私たちは、円空仏の慈愛に満ちた微笑から、人々の喜びや悲しみに共感し、ともに希望や悩みを分かち合い、励まし合って生きていこうという、円空さんの慈愛の精神を感じ取り、心が癒されていくのを実感します。
このホームページには、円空さんが仏像を彫る中から一生涯かけて追い求めたものを、さまざまなカタチでお伝えできれば、と思います。