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白川村の獅子舞[しらかわむらのししまい]
分類 | 重要無形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 大野郡白川村鳩谷 |
技芸団体 | 白川村獅子舞保存会 |
指定年月日 | 平成7年11月21日 |
白川村の獅子舞は、舞い手が油箪の中に四人入って八本足となる百足獅子とよばれるもので、全国の獅子舞の中でも特異な形態である。剣と長刀などを持った1人から3人の少年が獅子と闘い退治するものである。
獅子は退治する子供をシシトリまたはハナトリという。シシトリは、5・6歳〜12歳までの少年が2人1組又は3人1組となる。衣装は袂の着物に野袴・胸当・白鉢巻や毛冠をつけ、たすき・小手・白足袋・草鞋ばきが通常の姿である。シシトリの持つ道具をトリモノというが、トリモノには棒・長刀・太刀・鎖鎌・御幣・ザイなどがある。
舞の演目は、姫獅子と呼ぶ悪魔祓いの七つの舞と雄獅子という十種の舞がある。雄獅子は獅子退治の舞であり、シシトリが1人から3人で太刀などの獲物で獅子に立ち向かい、これを仕留めて喜ぶものである。
現在、白川村の獅子舞は、平瀬・木谷・荻町・鳩谷・飯島・やまが・小白川の七つの保存会により伝承されている。
資料や伝承されている由来などから山下大和守による獅子舞の奉納をその最初と考えたり、あるいは、安政7年(1860)に高山より移入したとの説もある。しかし、獅子舞の形態や演目、道具等から氷見・礪波獅子と同一の文化を有する時期があったと考えられ、その後、高山方面から金蔵獅子が重層して、現在の白川村の獅子舞になったと考えられる。