本文
小雀獅子[こすずめじし]
分類 | 重要無形民俗文化財 |
---|---|
指定別 | 県 |
所在地 | 飛騨市河合町稲越 |
技芸団体 | 小雀獅子保存会 |
指定年月日 | 昭和44年8月5日 昭和51年6月4日 |
小雀獅子は、飛騨市河合町稲越の富士神社へ5月3日に奉納される芸能である。
飛騨一之宮水無神社の神事芸能の一つ闘鶏楽を小型化したものを先頭に行列を整え、獅子もこれに従って、公民館を出発して富士神社へ向かい、まず拝殿で小雀獅子を奉納する。終わって長時間にわたる神事があり、次いで拝殿で金蔵獅子の奉納がある。再び先のように行列を作って、秋葉神社のある花ノ木公園に行き、また神事があり、小雀獅子の奉納がある。それが終わる頃には夕方になっている。
小雀獅子は、まず「オーバコ」といわれる笛と太鼓の前奏があって、獅子は四方の神々に向かって舞いはじめ、前獅子と後獅子とが交互に肩車に乗ったり、瞬間的ではあるが碁盤の上に乗るなど、曲芸的な激しい所作が随所にみられ、約10分で舞い納める。非常にテンポの早い舞で、高度の修練を要するものである。
小雀獅子の起源及びその称呼の由来は、ともに明らかではない。