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高田神社の神楽獅子[たかだじんじゃのかぐらじし]
分類 | 重要無形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 飛騨市古川町太江 |
技芸団体 | 高田神社氏子 |
指定年月日 | 昭和44年8月5日 昭和51年6月4日 |
この神楽獅子は、飛騨市古川町太江[たいえ]神垣内の高田神社に伝わるもので、4月28日の例祭に奉納される。獅子舞は社前の十数段の階段下の広場で、二人ずつ入った雌雄二組の獅子が舞う。その演目には、采振り、一つあげ、二つあげ、かけ合い、きょうふう、玉取り、高い山の7つがある。
「采振り」は、御幣ではなく、紙製のいわゆる采を両手に持って振りながらの獅子舞で、他では余り見られないもので、拝殿直前の上段でのみ舞い、最も神聖視されてきた演目で、神の悪魔払いの儀式とされている。
ここの獅子舞は、一般の獅子舞のような躍動的な所作が少なく、静的な芸の細かさが身上といった特殊な舞い方が多い。最後の「高い山」は、神輿が村中を渡御していくときに舞うものである。
神前での獅子舞が終わると、一人の鎧武者の火縄銃発射を合図に、神輿渡御の行列が村内一周に出発する。行列は、大きな榊、天狗を先頭に、鎧武者(2名)、鶏闘楽(約200名)、雌雄獅子、大小太鼓、笛、巫女、神輿、一般参列者と続く。