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車田[くるまだ]
分類 | 重要無形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市松之木町 |
技芸団体 | 車田保存協力会 |
指定年月日 | 平成14年9月20日 |
車田は、高山市松之木町車田に伝承されている田植えを中心とした農耕習俗である。田植えは車状に植える方法が受け継がれており、車田を特異な存在として位置づけている地域の人々の意識がその方法の中に反映されている。また、古来より、人糞等の肥料を意図的に用いずにボタ草、藁、化成肥料を用いて清浄を保つことや、汚れ水が流れ込まぬよう配慮したことなど、穢(けが)れを忌避する習わしが受け継がれており、神聖な田であるという地域の人々の意識が現在に至るまで伝承されている。このような習俗が古来より受け継がれてきた例は現在、岐阜県高山市と新潟県佐渡の2箇所で確認されているのみであり、現在では農耕習俗の例として希少である。