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下手向の獅子芝居[しもとうげのしししばい]
分類 | 重要無形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 恵那市山岡町下手向 |
技芸団体 | 白山比め神社獅子舞保存会(※漢字「め」=くちへんにひつじ) |
指定年月日 | 平成2年1月16日 |
下手向の白山比め[しらやまひめ]神社(※漢字「め」=くちへんにひつじ)の祭礼に演じられる奉納芸である。祭礼は、毎年10月9・10日の両日で、区民が長い列をつくって神社に向かい、決まった場所で獅子舞による悪魔祓いを演ずる。社殿の前では、おかめに神主がからむユーモラスな芸を奉納する。夜には、御旅所にある芝居小屋で、悪魔祓い、さいとりさし、獅子芝居等が演じられる。獅子芝居の外題には「八百屋お七」「お染久松」「箱根山」「神霊矢口の渡し」「妹背山」「阿波の鳴門」「忠臣蔵七段目」などがある。
正保2年(1645)ごろ豪壮な男獅子が奉納されていたが、元禄15年(1702)信州小諸藩主松平乗紀が岩村藩へ転封したとき、嫁獅子を導入した。文化年間(1804〜1818)中断したが、暴風雨の被害がたびたび発生し、村民は困窮した。それは神のたたりであろうということになり、獅子舞は復興し盛んとなった。大正13年(1924)、岩村の三浦半左が嫁獅子を再び導入し、歌舞伎狂言のさわりの場面を上演するに至った。
獅子芝居は神に捧げる「奉納芸」であり、恵那市山岡町の貴重な年中行事である。愛知県江南市、蒲郡市の獅子芝居は廃絶し、岐南町伏屋の獅子芝居とともに貴重である。