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岩村町獅子舞[いわむらちょうししまい]
分類 | 重要無形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 恵那市岩村町 |
技芸団体 | 岩村町獅子舞保存会 |
指定(登録)年月日 | 平成17年2月1日 |
江戸時代末にはすでに行われていたとされる民俗芸能で、武士や町人ではない岩村城下町の農村部の「入り四郷」と呼ばれる4つの集落の人々によって保存伝承されてきた。大神楽系の獅子舞で、雌獅子頭をかぶった男性が女装して舞う優雅なもので、男性が女性らしいしぐさをいかに表現するかというところが見せ場である。
岩村町秋祭行事(毎年10月の第1土曜日・日曜日)の初日の夜に、旧岩村城下の街路五カ所(領家新町境・新町西町境・西町本町五丁目境・本町五丁目四丁目境・本町三丁目二丁目境)の路上で上演される。道中では、子どもたちが囃子屋台を曳きながら囃子を奏でつつ移動する。予定された場所に着くと、観衆が回りを取り囲む中で「悪魔払い」「おかめひょっとこ」「いざり勝五郎」「お染久松」「葛の葉」「八百屋おしち」などの演目が上演される。旧岩村城下の町は、重要伝統的建造物群保存地区にも選定されており、独特な芸能空間を味わうことができる。