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円城寺の芭蕉踊[えんじょうじのばしょうおどり]
分類 | 重要無形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 羽島郡笠松町円城寺 |
技芸団体 | 円城寺芭蕉踊保存会 |
指定年月日 | 平成元年11月14日 |
芭蕉踊は毎年、8月22日の秋葉神社の祭礼に奉納される風流踊りである。この踊りの芭蕉は、青竹で作り、太さ7寸(21cm)、長さ12尺(363cm)で、子供用は260cm、その上部を1年の月数の12で割り、雨乞祈願には白紙、お礼参りには5色(金銀赤青黒)の色紙を用いる。
道行は、紋を付けた高張提灯持ちを先頭に、弓張提灯を持つ町内会長(もとは庄屋)がつづき、歌方・笛方、続いて鐘方・踊り方が交互に8人(又は16人)がつづいて、これに警護役(1人か2人で踊り方に事故のとき交代する後見的な役)とつづき、最後に全般の世話方が従う。
この行列は、道行の曲に合わせて境内に練り込み、円陣を作って踊る。まず、「かけ踊り」から始まって「拍子踊り」「ひねり踊り」の順で3つの踊りが奉納される。
この踊りの創始は不明で、一説には鎌倉時代とするが確証がなく、手力雄神社の奉納額にみえる天保3年(1832)とされている。しかし、大正12年(1923)を最後に中絶して半世紀、ようやく昭和47年(1972)古老の衆知を集めて復活され、翌年保存会規約が定められたが、成人会員の確保が困難となり、同56年(1981)からは、小学生上級生が練習に励んでいる。