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半原人形浄瑠璃の頭と衣裳[はんばらにんぎょうじょうるりのかしらといしょう]
分類 | 重要有形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 瑞浪市日吉町町屋 |
所有者 | 日吉神社 |
指定年月日 | 昭和49年11月13日 |
半原の人形浄瑠璃は、4月11日の日吉神社の祭礼に奉納される。人形浄瑠璃に使われる人形には、大きく分けて阿波人形と大阪人形がある。阿波人形が大きくつやがあるのに対して、大阪人形は小さくつやがない、という特徴がある。なお、つやの出方の違いは、仕上げ時の上薬の塗り方の差によって生じる。半原の人形は阿波系で、植毛もあり、ツメも古風である。この点で本巣市に伝わる真桑文楽の人形と対照をなしている。ほとんどの頭には銘が無く製作者は不明であるが、阿波の天狗久の銘があるものが3点、淡路の由良亀の銘があるものが4点ある。その中で特に阿波の天狗久(本名吉岡久吉)は、阿波徳島の人形細工師として近代の名人と称された人物である。衣装は80点も残されており、かつては多くの上演題目があったことをうかがわせる。