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六角神輿[ろっかくみこし]
分類 | 重要有形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 可児市久々利 |
所有者 | 八幡神社 |
指定年月日 | 昭和56年9月16日 |
この御輿は、明応2年(1493)の製作であることが、天井板の墨書きからわかる。総高130cm、台座一辺の長さ50.5cmと、比較的小型で全般的に簡素な造りとなっているが、時代の特色をよく表している点と、製作年代がはっきりしている点でたいへん貴重である。
以前は天満神社の御輿であったが、明治43年(1910)に八幡神社に合祀され今に至っている。天井板の墨書にも「新奉造立天満大自在天神之御輿一社」とある。つくりは、六角形の各辺に稲荷鳥居を配し、本柵で連結し、その中央に一辺約28cm隅々に六角形の柱を建てている。屋根は板張りで中央に六角の台座を置いて鳳凰を飾っている。これらすべては漆塗りが施されている。
天井板墨書を次に示す。
新奉造立天満大自在天神之御輿一社
右願主意趣者天下太平国土安穏別而者當郷誉
地頭殿子孫繁昌頼忠御息災延命万民快楽之謂也
明應二年癸丑三月中旬
願主當社祢宜藤原朝臣廣吉
右近