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金森内室化粧道具[かなもりないしつけしょうどうぐ]
分類 | 重要有形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 郡上市八幡町柳町 |
所有者 | 安養寺 |
指定年月日 | 昭和41年2月8日 |
鏡、櫛、刷毛の類の化粧道具一式。
[鏡]
2面あり、ともに銅製の円鏡。大きさはほぼ同じである。その一方には松に鶴文で梨子地松竹梅蒔絵の巣に入っており、他方は松に鶴亀文で、黒塗鉄線花蒔絵の巣に入っている。2面とも室町時代から桃山時代にかけて製作されたものと考えられる。
[櫛]
すき櫛が2丁あるが、現在のものと大差は見られない。飾り櫛が3丁あるが、これは高台寺風の蒔絵のある美しいもので、櫛の目の間隔が異なっている。その他にべっこうの櫛が1丁ある。
[刷毛]
白粉刷毛が大2本、小1本あり、ともに竹の柄の両端に柔らかい白色の毛がついている。紅刷毛は大3本、小1本あり、大は一方に毛がつき、柄は毛糸を巻いて飾られている。小は鳥の羽のもとの方に毛が付けられ、柄は毛糸で飾られた美しいものである。