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江戸時代友禅染型紙[えどじだいゆうぜんぞめかたがみ]
分類 | 重要有形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 郡上市 |
所有者 | 個人所有 |
指定年月日 | 昭和38年3月12日 昭和55年3月25日 |
これらの型紙は郡上市八幡町の染色家村瀬氏の所有。型紙は元禄時代から明治20年頃までのもので、紺屋をしていた同家で使用されてきたものである。このうち350枚については昭和38年(1963)に指定された。その後、大火の折、同家から持ち出され、秋葉神社の三尺坊に預けられていたものが同家に戻され、昭和55年(1980)に新たに866枚が指定された。専門家によって温存されていたため保存状態はきわめてよい。これらは当地の庶民生活や染色の歴史を知る上で貴重な資料である。
製作法は、まず上質の美濃和紙を数枚重ね、小刀で模様を彫っていく。彫りあがったら柿しぶを塗って保存する。また、型紙として使用するごとに柿しぶを塗って保存したといわれる。細い模様を彫るときには、和紙の間に絹糸を貼り込むなど工夫がうかがわれる。