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郡上本染の仕事場と道具一式[ぐじょうほんぞめのしごとばとどうぐいっしき]
分類 | 重要有形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 郡上市 |
所有者 | 個人所有 |
指定年月日 | 昭和38年3月12日 |
郡上本染め(藍染めとかちん染め)は、かめ場と仕事場を通して行われる。藍染めは青色に、かちん染めは褐色に染めるものである。かめ場は、間口270cm、奥行360cmの場所に、14個の藍がめと4個の火つぼとがある。藍がめは直径57cm、深さ85cmあり、この中に藍を満たし染めを行うものである。火つぼは鋸くずやもみがらを燃やして藍の液温を調節するために用いられている。仕事場は360cm×270cmの広さで、水はけをよくし、草履で仕事ができるように直径約25cmの玉石が敷きつめてある。本染めに使用する道具類は、水洗や各種の液類を入れるのに用いる大丸桶などの桶類、すりつぶすための石臼、布を掛けるために用いる釣揚かぎ・立揚かぎ、天日に干すときに用いる張り木、小紋型紙などがある。
所有者の渡辺家は代々菱屋安平を襲名して紺屋を営んできた。紺屋は明治初年には17軒あったという。ここに残されている数多くの資料は、伝統ある郡上本染めの工程を知る上で貴重な資料である。