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日吉神社御輿及び百八燈明台[ひよしじんじゃみこしおよびひゃくはちとうみょうだい]
分類 | 重要有形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 安八郡神戸町神戸 |
所有者 | 日吉神社 |
指定年月日 | 昭和36年6月19日 |
- 日吉神社御輿
安八郡神戸町の日吉神社の祭礼は、毎年5月3,4日の両日にわたって行われるが、御輿はその祭礼に奉事するものであり、七社の御輿がそろって担がれることは県下においても他に例がないことである。御輿七基は、大宮権現(鳳凰)、二の宮(鳳凰)、宇佐宮(鳳凰)、樹下宮(鳳凰)、牛尾宮(擬宝珠)、三の宮(擬宝珠)、客人宮(鳳凰)で、各町内で保管している。
祭典の起源は不明であるが、源頼朝が建久年間(1190〜1199)に社領を寄進し、七社の御輿を奉納したと伝えられている。今の御輿は貞享4年(1687)の製作で、宝暦年間(1751〜1764)及び文政年間(1818〜1830)に修理されている。 - 百八燈明台
この燈明台は大宮権現の前面左右にあり、両方あわせて108の燈明がつくのでこのように呼ばれている。また、この数字は百八の頭脳をかたどったものである。燈明台の高さは、向かって右が1.22m、左が1.52mで、どちらも中心の骨に左右5本ずつの腕が出て、これに燈明皿を受ける丸い輪がついている。現在では右49,左38が残っているのみである。