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垂井祭曳やま[たるいまつりひきやま]
分類 | 重要有形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 不破郡垂井町関係各町内 |
所有者 | 垂井祭曳やま保存会 |
指定年月日 | 昭和36年6月19日 |
垂井祭曳車山は、西町の攀鱗閣、東町の鳳凰閣、中町の紫雲閣の3基で、各町内にりっぱな曳車山倉庫を有して大切に保存され、八重垣神社の祭礼(5月2~4日)に曳き出され、名物の子ども芝居を演じる。高山の山車も壮麗であるが、垂井の曳車山は高山のものより複雑な構造で、美しさも決して劣るものではない。山車は上部宝形造りで、3基の曳車山で三種の神器を象っているといわれている。
垂井祭の歴史は古く、文和2年(1353)後光厳院が南朝の軍を垂井頓宮に避けられたとき、八重垣神社の祭礼に際し、里人は院を慰めるために花車山を引き回した。これを例に寛永頃から舞台作りの曳車山を作って祈るようになったという。
本楽の日には芝居に出演する子どもたちが舞台姿よろしく鳴り物入りで親類縁者に付き添われて神社に向かう古式練込みがある。三つの曳車山は、順次神前に移動して歌舞伎を一幕ずつ奉納上演する。