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室原祭曳やま[むろはらまつりひきやま]
分類 | 重要有形民俗文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 養老郡養老町室原 |
所有者 | 室原曵やま保存会 |
指定年月日 | 昭和55年11月11日 |
これらの曳き車山はいずれも長浜形式で、屋台の前半部を大屋根付三方開け放ちの張り出し舞台とし、後半部は胴幕を張り巡らした楽屋で、その上部には「亭」と呼ばれる複雑な棟や破風を組み合わせた屋根がある。また、芸能は子供歌舞伎が昭和30年(1955)まで演じられていた。それぞれの屋台について次に示す。
- 井畑瀬古(万歳閣)
文政9年(1826)に、おそらく垂井の中町から購入したものである。ふすまの絵は、養老町高田の画家日比野鶴翁の作で、松に黒い鳥、裏に菊を描いている。 - 東向瀬古(鳳凰車山)
大正11年(1922)に、赤坂東町から購入したものである。ふすまの鳥の絵は、大垣市十六町生まれの画家坂井藍外の作である。 - 色目瀬古(臥竜閣)
文化5年(1808)に、垂井町の車山を購入し、その後造り替えられて今に至っている。車山の狭間の彫り物は、安政3年(1856)佐竹民蔵の作である。
これら3台がそろって熊野神社の祭礼に曳き出される。