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東林寺跡出土品及び出土記録[とうりんじあとしゅつどひんおよびしゅつどきろく]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 郡上市大和町栗巣 |
所有者 | 応徳寺 |
指定年月日 | 昭和58年2月25日 |
応徳寺所蔵の出土品は、応徳寺住職恵隆筆の「宝暦九年(1759)八月青山大和守様より御預け牧村元金堀出仏由来書」によると、同年7月14日の夜、牧村(現大和村牧)の地主彦右衛門が夢の告げによって、東の山麓にあたる元金の桜の古木下から掘り出したもので、それらは領主である郡上藩役所へ届け出され、その後応徳寺へ預けられたと記載されている。
その出土地は、東氏の一族によって建立された尼寺の東林寺跡とみられ、寺域は現在の大和村大字牧字元兼にあたる山際から北の小平地およびその前面の水田に広がっていた。
出土品は、およそ室町時代後期ごろの製作とみられる懸仏2点、懸仏残欠4点、和鏡2点で、採取年次も出土地点もともに明らかであり、東氏ゆかりの東林寺跡の出土品として貴重である。