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家ノ下遺跡出土品[いえのしたいせきしゅつどひん]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 飛騨市宮川町塩屋 |
所有者 | 飛騨市 |
指定年月日 | 平成9年7月29日 |
家ノ下遺跡は宮川右岸の段丘上にあった。平成2〜6年(1990〜1994)に発掘調査が行われ、配石遺構、石組炉、土坑が発見され、多くの遺物が出土し、縄文時代後期中葉から弥生時代初期にかけての遺跡であることが確認された。
出土した遺物の内土器13点、石冠11点、御物[ぎょぶつ]石器(破片を含む)19点、石剣、石刀類(破片含む)51点、石棒18点、異形石棒・独鈷石[どっこいし]類9点、装飾品類5点の総計126点が岐阜県重要文化財に指定されている。石剣、石刀、御物石器、石冠など火を受けて破片となったものがあり、儀礼・祭祀に使用されたと考えられる。
また、配石遺構上に御物石器、石冠が置かれていた可能性を示す例もあり、飛騨地域における祭祀の様相を知るうえで貴重な資料である。