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塩屋金清神社遺跡出土品[しおやきんせいじんじゃいせきしゅつどひん]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 飛騨市宮川町塩屋 |
所有者 | 飛騨市 |
指定年月日 | 平成9年7月29日 |
塩屋金清神社遺跡は、宮川右岸の河岸段丘上に立地し、明治時代より石棒が多数出土する遺跡として注目を受け、昭和48年(1973)南山大学による確認調査により、石棒製作跡の可能性が高くなった。
平成4〜5年(1992〜1993)に遺跡周辺の観光開発の事前調査として神社前400m2が発掘調査され、900点以上の石棒などの遺物が出土した。
出土した遺物のうち、縄文土器39点、石棒(未製品破片を含む)119点、石棒製作時の削片24点、敲[たたき]石50点、砥[と]石15点、御物[ぎょぶつ]石器1点、石冠4点の総計252点が岐阜県重要文化財に指定されている。
塩屋金清神社遺跡出土品の特徴である石棒の製作が、原石露頭、製作過程、製作工具の具体的資料によって明らかになった例は全国的にも稀で本出土品の価値は高い。また、出土した土器から縄文時代後期後半の遺跡であることが分かり、石棒製作の時代も判明した。さらに、原材料が「塩屋石」であることにより、この地で製作された石棒が飛騨地域はもとより北陸地方にまで分布していることが知られるようになった。