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一之宮神社所蔵古墳時代遺物[いちのみやじんじゃしょぞうこふんじだいいぶつ]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市国府町西門前(考古資料等収蔵庫) |
所有者 | 一之宮神社 |
指定年月日 | 昭和62年1月27日 |
明治4年(1871)一之宮神社社殿拡張工事に際し、社殿北西の後期古墳からき鳳鏡1面、鍔3点、直刀2本、金環6個、銅鈴3個、鉄鏃29本、鉄製鎌、鉄釘など計50点が出土したと言われる。鍔のうち透かし彫りのある2点はX線照射により、表裏に渦状・波状の銀象嵌[ぞうがん]が認められた。
き鳳鏡は直径21.2cmの鉄製で後漢末の作と考えられるが、その他の遺物は7世紀前半の副葬品と考えられる。き鳳鏡がどのような経緯で被葬者の手に渡ったのか、伝承にどの程度信憑性があるのか、さらに検討を要する課題である。