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無土器時代の石器[むどきじだいのせっき]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 恵那市長島町正家 |
所有者 | 恵那市 |
指定年月日 | 昭和34年12月16日 |
堀田遺跡は木曽川の支流姫栗川と田沢川に挟まれた段丘上に立地し、旧笠置第一小学校の校庭として利用されていた。この遺跡は明治の頃から知られていたが、昭和10年(1935)の校庭増設工事の際に縄文時代後期の土器及び石器等の遺物が多量に出土したという。
指定した黒曜石製の尖頭器、側刃掻器及びチャート製の剥片[はくへん]の3点は、大正9年(1920)の校地拡張工事中地表面下60〜90cmの、黒色土層から黄褐色土層への漸移層あたりで出土したらしい。
縦長で剥片を用いた掻器は、長さ10cmで外彎する側緑部に調整剥離を加えて刃部としたものである。木葉形尖頭器は長さ6.9cmで、両面が押圧剥離によって調整されている。横長剥片は長さ7cm程で、内彎する側縁部に細かい剥離痕が認められる。