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福田古墳出土品[ふくだこふんしゅつどひん]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 郡上市 |
所有者 | 個人所有 |
指定年月日 | 昭和51年6月4日 |
福田古墳は郡上市大和町島地内福田より洞口に通じる町道の傍らに位置し、長良川右岸にせまる山麓に築造されており、大和町を一望できる場所である。
昭和30年(1955)の林道改修工事により、墳丘を失った2基の横穴式石室が発見された。そのうち北側の1号墳の石室は長さ5.3m、奥壁幅1.9mであり、奥壁近くには組み合せ式石棺が設けられていた。1号墳からは須恵器類18点以上、装身具12点及び鉄製品8点以上が出土した。2号墳の石室はほどんど破壊されて全長4.2m幅1.7mが遺存するのみであった。2号墳からは須恵器14点以上及び装身具6点、鉄製品2点等が出土した。
1号墳では2回の追葬が行われているが、出土した須恵器は1時期のセットを示すもので美濃地方6世紀中葉の基準資料とされている。