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炉畑遺跡出土品[ろばたいせきしゅつどひん]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 各務原市那加門前町(各務原市埋蔵文化財調査センター) |
所有者 | 各務原市 |
指定年月日 | 昭和49年3月6日 |
炉畑遺跡は美濃山地と木曽川の間に挟まれ、細長くのびた各務原台地の南端に位置している。
各務原市教育委員会による発掘調査が昭和43年(1968)から昭和46年(1971)にかけて行われた結果、縄文時代の竪穴住居跡10軒と多量の遺物が出土した。出土遺物の中で縄文中期及び晩期の土器57点(うち完形土器27点)と土製品8点並びに石器類356点の総数421点が県重要文化財に指定された。
土器類のなかには、口緑部がキャリパー状に内彎した縄文中期の深鉢形土器及び三窓式の釣手土器並びに晩期の条痕文深鉢土器が含まれている。土製品には土偶及び耳栓があり、石器類には打製石斧・磨製石斧・石皿・石匙・石錘・垂飾り等がある。
まとまって出土した縄文式土器群は、岐阜県平野部における中期後半の代表的な資料である。