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紙本墨書大般若経[しほんぼくしょ・だいはんにゃきょう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 飛騨市古川町太江 |
所有者 | 寿楽寺 |
指定年月日 | 昭和35年10月3日 |
寿楽寺の大般若経は、その奥書によれば源宗元の発願で、大治年間(1126〜1131)から書写し始め、保元年間(1156〜1159)まで20余年の歳月を費やしたとされる。
初めは巻子本であったが、応永年間(1394〜1428)に補修して古帖と称する折帖に改装している。その後、虫損、且つ散失したので宝暦14年(1764)から明和6年(1769)までに新帖と称する折本に改装して補筆修補を行っている。現存するものには、この古帖、新帖のほか、巻子本も含まれる。
この大般若経の興味深いことは、所々に奥書が見られ、しかも異筆の多いことである。