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大般若波羅密多経[だいはんにゃはらみったきょう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 可児郡御嵩町御嵩 |
所有者 | 願興寺 |
指定年月日 | 昭和32年12月19日 |
可児薬師ともいわれる願興寺は古来の名刹であるが天仁年間(1108〜1110)に火災にあい、その後文治年間(1185〜1190)に地頭として赴任した纐纈盛康によって再建された。この纐纈盛康・康能父子によって発願・書写されたのがこの大般若波羅密多経六百巻である。
天福元年(1233)4月17日に書写し始め、嘉禎3年(1237)6月24日に完成したもので元は巻子であったらしい。
現存しているものは、足利義政将軍の文安元年(1444)に住僧聖忻のとき体裁を改めて折本にしたものであるが、元亀年間(1570〜1573)の兵乱で相当数散失した。その後、江戸時代元文3年(1738)、住職権大僧都法印義幽貫証のとき先師証道法印の遺志に基づいて六百巻の形に修復している。