選定理由 |
生息環境などからすると危険性が高いと判断されるが、現状についての情報が乏しく評価できない。 |
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形態の特徴 |
翅を広げた大きさは46〜51mm前後の蛾である。前翅は暗い紫灰色でやや青味を帯びる。木目状の黒斑紋が弱く現われる。後翅は全体的に赤みがかり斑紋はあまり目立たない。 |
生息環境 |
亜高山〜高山帯に生息するが、森林限界付近の記録が多い。草本食であるため豊かな高山・亜高山の植物群落が生息の必要条件と考えられる。 |
生態 |
幼虫は、タカネニガナ、クロトウヒレン、ウサギギク、タカネコウリンカ、オオヨモギ、ミソガワソウを食することが知られる。成虫は7月〜8月に出現する詳しい生態はわかっていない。 |
分布状況 |
分布域は北海道の大雪山塊と本州の飛騨山脈や赤石山脈などの高地に限定される。県内では乗鞍岳や笠ヶ岳などの標高2500m以上の高山帯に記録がある。 |
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危険要因 |
土地開発による森林環境の悪化、登山者の植物群落への踏み込み、帰化植物の侵入、酸性雨による植生への影響、地球温暖化による影響などが考えられる。 |
保全対策 |
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特記事項 |
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参考文献 |
- 遠藤弘志ほか(1982)ガ類(ヤガ科)岐阜県産昆虫目録、岐阜県の昆虫、岐阜県:329-397
- 船越進太郎(1998)乗鞍岳の蛾類.誘蛾燈153:81-99
- 野平照雄・船越進太郎(1998)乗鞍岳の昆虫類:42-57
- 田中俊弘ほか、野生鳥獣感染病防止対策調査:乗鞍岳生物相調査会:68pp.岐阜県委託調査:岐阜県
- 船越進太郎・宮野昭彦・鈴木俊文・近藤宗由(2007)2007年8月下旬,乗鞍岳高山帯における鱗翅目昆虫の個体数調査.やどりが215:6-11
- 船越進太郎・宮野昭彦・鈴木俊文・山崎美恵(2009)2008年7月中旬・8月下旬の乗鞍岳高山帯における鱗翅目昆虫の個体数調査、生息状況解析について.やどりが219:9-18
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