選定理由 |
生息環境などからすると危険性が高いと判断されるが、現状についての情報が乏しく評価できない。 |
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形態の特徴 |
翅を広げた大きさは38mm前後の蛾である。前翅は純白の地色に緑の円形、だるま形、線状の大きな模様が入り鮮やかな色彩である。後翅は全体的に白で縁がやや黒味がかる。 |
生息環境 |
生息地は、河川や草原などに限定され、帰化植物が優占しない環境に生息する。 |
生態 |
成虫は9〜10月に出現する。幼虫の食草はキク科のカワラヨモギである。 |
分布状況 |
国内では、本州、四国、九州、対馬に分布する。全国的に発生地はきわめて限定され、希少種となっている。岐阜で雄2頭の古い記録があるがそれ以降見つかっていない。 |
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危険要因 |
護岸工事などによる生息環境の消失。カワラヨモギの生えるような草原がなくなってきた。 |
保全対策 |
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特記事項 |
全国では、当県が初めて記録された県である。岐阜と記載されているだけで詳しい採集地は不明である。 |
参考文献 |
長野菊次郎(1915)日本に於ける未録の蛾類.昆蟲世界19(2):47-52 |