選定理由 |
生息環境などからすると危険性が高いと判断されるが、現状についての情報が乏しく評価できない。 |
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形態の特徴 |
翅を広げた大きさは39mm前後の蛾である。濃茶褐色の地色に前翅前縁から後縁にかけて周りが黒くなる。後翅は一様に薄い褐色である。 |
生息環境 |
詳しい生息環境はわかっていない。湿地性もしくは草原性であろうと推定されている。 |
生態 |
成虫は7〜8月に出現する。湿地帯植物に依存すると考えられている。詳しい生態はわかっていない。 |
分布状況 |
本州、四国、九州に分布する。国外ではインドに分布する。県内では、東濃地域の恵那市および西濃地域の大垣市上石津町の記録がある。 |
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危険要因 |
近年、急速に失われてきた湿地帯や草原などの生息環境の消失が考えられる。 |
保全対策 |
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特記事項 |
分布域の限られた希少種であり、当県の記録は注目される。しかし、その標本を確認することはできず、情報不足とした。 |
参考文献 |
仙波治ほか(1974)岐阜県の蛾類分布確認表そのIIヤガ科他.岐阜県生物教育19:38-50 |