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小島のすさみ写本[おしまのすさみしゃほん]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 揖斐郡揖斐川町小島瑞岩寺 |
所有者 | 瑞巌寺 |
指定年月日 | 昭和42年11月13日 |
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二条良基が文和2年(1353)に著した「小島のすさみ」の原本は現存していない。この瑞巌寺に伝わる本書には、左近衛権中将藤原朝臣が、文明2年(1470)12月に筆写したとの奥書があり、写本としては最古のものとされる。
本書の体裁は、表紙は紺紙に金泥をもって山水草花を描き、そこに地紋のある白地に「をしまのすさみ」と墨書した題箋を貼り付け、見返しは金砂子となっている。
本紙は鳥の子紙に金泥の霞3段をあしらった料紙に、表裏に一面に10行、漢文交りの平仮名で書き連ね、墨つきは本文46面、奥書2面であり、綴じ方は粘葉となっている。
小島のすさみは、小島の口ずさみ・小島筆占・美濃行幸略記ともいわれている。関白前左大臣従一位二条良基が、南朝の攻勢によって京都に逃れた北朝後光厳天皇とともに小島の行宮で数ヶ月をすごし、天皇の京都還幸まで奉仕した記録である。