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紺紙金泥大般若経[こんしきんでいだいはんにゃきょう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 本巣郡北方町大門 |
所有者 | 円鏡寺 |
指定年月日 | 昭和34年3月10日 |
唐の玄奘が663年に漢訳を完成させた大般若経は、遅くとも8世紀はじめには、我が国に伝来しており、その後、広く書写、読誦された。
円鏡寺に残るものは、全600巻のうち、わずか二巻にすぎないが紺紙に金字をもって書写したもので、第497巻は天地25.5cm、長さ825cmに及ぶものである。書体は流麗で巻末まで書体の乱れがないことから藤原期のもので、平安末を降らない時期の書写ではないかと考えられる。