選定理由 |
生息環境などからすると危険性が高いと判断されるが、現状についての情報が乏しく評価できない。 |
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形態の特徴 |
翅を広げた長さ9〜11mmの蛾である。鳥の羽毛のような翅に長い脚をもった様は蚊に似ている。前翅は黄土色に黒褐色を帯び、後翅は黒褐色である。 |
生息環境 |
ミズゴケやモウセンゴケなどが自生する山の麓や丘陵地の明るい湿地に限って生息する。 |
生態 |
幼虫は食虫植物であるモウセンゴケやコモウセンゴケ(モウセンゴケ科)を食草とする。幼虫は食草の分泌する粘着液に対する防御機構を備えるなど特殊な生態をもつ。成虫は6月から10月まで見られる。 |
分布状況 |
北海道、本州に分布する。隣県では愛知、三重で確認されている。国外ではヨーロッパ、インドなどに分布する。県内では美濃地方の御嵩町で確認されている。 |
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危険要因 |
道路や工場の建設など、土地開発による湿地環境の悪化、消滅などによる。 |
保全対策 |
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特記事項 |
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参考文献 |
船越進太郎・今井滋行・仁科成香(1992)前沢湿原(岐阜県)の夏の蛾、誘蛾燈127:11-16 |