選定理由 |
生息環境などからすると危険性が高いと判断されるが、現状についての情報が乏しく評価できない。 |
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形態の特徴 |
翅を広げた長さ25〜29mmの蛾である。前翅は半透明の薄い黒色で、後翅は白っぽい。腹部が青色に輝くが、近似種との区別には注意が必要である。 |
生息環境 |
落葉樹林や常緑樹林の日当たりの良い林縁や河川敷などに発生するが、市街地のツタに発生することもある。 |
生態 |
成虫は年1回、3〜4月に出現する。幼虫はブドウ科のツタ、ノブドウ、ヤマブドウを食草とする。成虫は鼻をつくような特有の臭気を放つ。 |
分布状況 |
国内では、本州、四国、九州に分布するが、記録の少ない種である。国外ではシベリア南東部に産する。県内では岐阜市にしか記録がない。 |
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危険要因 |
道路やレジャー施設の建設など、土地開発による森林環境の悪化、減少などによる。 |
保全対策 |
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特記事項 |
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参考文献 |
- 船越進太郎(2007)岐阜県でルリイロスカシクロバを採る、啓蟄53:30
- 杉繁郎・西原かよ子・小汐千春(2000)ルリイロスカシクロバの幼生期、蛾類通信208:143-147
- 西原かよ子(2002)ルリイロスカシクロバ幼虫を愛知県で採集、蛾類通信220:378-380
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