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メタセコイア珪化木
メタセコイア珪化木[めたせこいあけいかぼく]
分類 | 天然記念物 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 美濃加茂市山之上町金谷四条里 |
所有者 | 美濃加茂市 |
指定年月日 | 昭和45年1月20日 |
美濃加茂市山之上町北部の山林内にこの珪化木がある。付近の地質は第三紀中新世「蜂屋累層」であり、当該地は主として凝灰質砂岩および頁岩からなり、安山岩質集塊岩層を挟有している。この珪化木は凝灰質砂岩中に埋没し、根部を南にして南北方向に横たわっている。樹幹のみで枝葉は発見されていない。地層との関係からおそらく流木であると考えられる。根部の直径は約2m、剥土されて露出した部分の長さは11m以上で、数力所に輪切りにしたような亀裂がある。樹種はメタセコイヤであると思われる。
この地域には、主に火山活動によってできた蜂屋累層が広く分布しているが、この地層の中にはかつて森林を作っていた樹木が埋もれて珪化作用をうけてできた珪化木が多数含まれており、日本でも有数の産地として知られている。