本文
紙本墨書此山妙在筆跡
紙本墨書此山妙在筆跡[しほんぼくしょしざんみょうざいひっせき]
分類 | 重要文化財 |
---|---|
指定別 | 県 |
所在地 | 土岐市妻木町 |
所有者 | 崇禅寺 |
指定年月日 | 昭和35年10月3日 |
此山妙在は、夢窓国師、仏徳禅師と共に虎渓山にて修行を重ねた後、揖斐郡本郷村安国寺(足利幕府が本願寺の寺院を一国一寺創建したときの一寺)の開山となった。夢窓疎石、元翁本元と共に日本禅宗史、美濃禅宗史に欠くことの出来ない人物である。
当書跡は崇禅寺をたたえやものであり、康安3年の記年銘がある。
崇禅師は妻木城主明智彦九郎頼重を開基とし、永保寺の開山仏徳禅師の弟子果山禅師を招いて開山とした寺院である。此山妙在は、仏徳禅師と親交厚く、果山も此山妙在の教えを受ける。この墨跡は、果山禅師と開基頼重の弟頼高に与えたものである。
墨跡から此山妙在は当代一流の名筆家と言えよう。