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桜堂薬師舞楽面[さくらどうやくしぶがくめん]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 瑞浪市土岐町 |
所有者 | 桜堂区 |
指定年月日 | 昭和32年12月19日 |
左:陵王・中央:抜頭・右:納曽利
舞楽面は、奈良時代唐から伝来した舞楽に使う仮面である。舞楽の象徴的な動作に適合するように、面の表情も、リアルを超えて象徴風のものが多く、眼や顎などが動くように造られたものもある。
桜堂に残っているものは、僅かに3面である。3面のうちでは、陵王面が最もすぐれており、ヒノキ材をもって精巧につくり、漆を用い、盛上彩色をしている。顎は、上下に動くようになっている。内側は、麻布を張って、堅牢に造ってある。
他の2面は、抜頭[ばっとう]と納曽利[なぞり]である。
桜堂は元亀年間(1570〜1573)織田信長の兵火にあい焼失したが、舞楽面3面は幸い今日まで残された。