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銅製鰐口[どうせいわにぐち]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 加茂郡白川町切井 |
所有者 | 龍気寺 |
指定年月日 | 昭和42年6月14日 |
龍気寺所蔵の鰐口は、応永銘のもので、室町時代の制作である。
鰐口の法量は、面径が21.5cm、厚さ7.0cm、耳の出2.5cm、口唇の出1.0cmである。
面の圏は、三重となっており、撞座は素文で、外圏が銘帯となっており、左側に応永二十二年四月十九日、右側に奉施入鰐口切井栃平地蔵堂常住の文字が陰刻をもって刻まれている。
この銘文により、鰐口は旧加茂郡蘇原村切井の地蔵堂にあったものであることは確実であるが、龍気寺にどうして移されたかは不明である。
この鰐口は、全体に青黒い色を呈し、所々に緑青のふき出したところがある。