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経机[きょうつくえ]2脚付版本法華経25巻
経机[きょうつくえ]附版本法華経[はんぽんほけきょう]25巻
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 郡上市白鳥町長滝 |
所有者 | 長瀧寺 |
指定年月日 | 昭和45年1月20日 |
本堂の内陣に置かれている経机2脚は、総高29.3cm、甲板横幅55.2cm、奥行32.3cm。4脚で引き出しを付けている。
甲板の上面は黒漆塗りであるが、正面、裏面及び両側面は金箔押しである。そして引き出しの前面、及びその裏側は、左右2頭ずつ木彫り彩色の獅子を貼り付け、両側面には木彫り彩色の牡丹を貼りつけている。更に要所要所に金銅製の金具が打ちつけられ、すこぶる豪華なものである。
甲板上面の金蒔絵銘によれば、施主は遠州賀茂郡不入斗江平野常光、同藤五郎、願主は中宮玉養房定慶であった。
経机2脚の引き出し中には白紙版本の法華経25巻が収められている。もとは28巻あったと思われる。この法華経も立派なもので、表紙は紺紙に金砂子や切箔を置き、見返しは白紙に同じく金砂子や切箔を置いている。各巻の巻末には「元和八壬戌六月吉祥日」の墨書がある。
経机も経文と同時代のものと考えられる。