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金銅華鬘[こんどうけまん]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 郡上市白鳥町長滝 |
所有者 | 長瀧寺 |
指定年月日 | 昭和45年1月20日 |
左上:(1)金銅宝相華唐草文華鬘右下:(2)金銅蓮華唐草文華鬘
(1)金銅宝相華唐草文華鬘[こんどうほうそうげからくさもんけまん]は、団扇[うちわ]形の銅の薄板に、宝相華唐草[ほうそうげからくさ]を透かし彫りにし、縁に覆輪[ふくりん]をめぐらし、中央に鍛造した総角[あげまき]の緒を鋲止めしている。銅板が比較的厚いので、装飾文の宝相華唐草の彫刻には力があり優れている。
鐶座は二重で、一重には宝相華唐草文、二重には「の」の字つなぎのような線彫りがあり、鐶をとりつけている。縦14.2cm、横16.3cmの小形である。下部の瓔珞[ようらく]は後補のようである。制作は鎌倉時代末期と推定される。
(2)金銅蓮華唐草文華鬘は、団扇形の銅の薄板に、蓮華唐草文を透かし彫りし、縁に覆輪をめぐらし、中央に銅製鍍金の総角の緒をとりつけている。鐶座は一重で、ここに鐶がつく。縦15.0cm、横15.3cm、小形であるが優美である。下部に装飾の瓔珞[ようらく]を5つとりつけている。制作は江戸時代と考えられる。