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小津[おづ]の面[めん]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 揖斐郡揖斐川町小津 |
所有者 | 白山神社 |
指定年月日 | 昭和60年10月25日 |
左上図:鬼神(鉢巻男)
右下図
- 上段(左):延命冠者
- 上段(右):黒色尉
- 下段(左):男
- 下段(右):女
小津神社は貞元2年(977)の創建とされるが、明治6年大野郡揖斐谷地域の郷社となり、大正年間小津地内の各社を合祀したといわれる。能面は合祀の際集合されたと思われる。
面の種類は、大別して尉の面(翁面を含む)・延命冠者[えんめいかじゃ]・鬼神(悪の尉)・鬼神(鉢巻男)・□見[べしみ]・黒鬚[くろひげ]・狐蛇[きつねじゃ]・女・若い女・中年の女・姥[うば]・男・猿・追儺面[ついなめん]に区別される。
材質は、檜材15面、桂材10面で、表面仕上げは、胡粉下地に彩色を行うものがほとんどである。
制作年代は、その作風からみて室町から江戸期にかけて造られたものであろう。特に黒色尉や狐蛇など表現力豊かで、見事な出来ばえである。