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沈金彫経箱[ちんきんぼりきょうばこ]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 安八郡神戸町下宮 |
所有者 | 勧学院 |
指定年月日 | 昭和33年12月14日 |
勧学院伝来の経箱は、桐鳳凰沈金彫経箱といわれている。経箱の蓋の上面に、僅かな甲盛があり、黒漆が塗ってある。現在は蝋色を呈している。蓋の甲には、沈金をもって、2羽の翼をひろげて舞う鳳凰が刻まれている。また、蓋の周囲には、五三の桐が毛彫りされている。
経箱の身の周囲には、同じく五三の桐が2段横並びに描かれている。左右に、径5.0cmの円形で、魚々子地[ななこじ]に五三の桐を毛彫りした金銅座金に鐶がつけてある。
身の寸法は、縦33.0cm、横31.0cm、高さ11.0cm、脚高4.0cm、身、蓋とも材質紫檀。
制作年は天文7年(1538)である。