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仏器[ぶっき]
分類 | 重要文化財 |
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指別 | 県 |
所在地 | 安八郡神戸町下宮 |
所有者 | 勧学院 |
指定年月日 | 昭和45年12月12日 |
五鈷杵:1柄:長さ13.2cm
五鈷鈴:1口:高さ16.0cm径7.0cm
火舎香炉[かしゃこうろ]:1口:高さ16.0cm径12.5cm
六器:6口:高さ11.5cm径8.0cm
洒水器[しゃすいき]:1口:高さ17.0cm径9.3cm
塗香器[ずこうき]:1口:高さ17.0cm径9.3cm
飯器:2口:高さ12.0cm径10.0cm
この五鈷鈴の鈷の形はおだやかで、鈴は大きく部厚く出来ている。鈴体の中央に小さい丸紋をつらねた帯をめぐらしている。
火舎香炉は香炉の一種で、鐔のある縁をもつ浅い火炉で、短い三脚がつき、つまみのある深い蓋が付く。この寺の火舎香炉は、文様はなく、全体に力強く、三脚はたくましい。
六器は小鋺で、天目台のような台にのせる。この寺の六器は部厚い造りの素文で、台の足は高い。
洒水器は道場や仏具を清める香水を入れる容器である。この寺の洒水器は、鋺の外側中央部と、蓋の表の中央部に太い環帯があるほか無文。台が高く力強い作柄である。
塗香器は、修法を行う者が己の心身を清める粉末の香を入れるものである。
飯器は、高杯形をしている。
五鈷杵は、通容の形であるが、優美さが感じられる。
以上の仏器一式は、銅製鍍金で、鎌倉時代の制作と思われる。