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五鈷[ごこ]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 本巣郡北方町大門 |
所有者 | 円鏡寺 |
指定年月日 | 昭和34年3月10日 |
五鈷は、密教において修法の際に用いる重要な法具の一種で、印度の武器の形を採り、如来の鋭い知恵をもって、煩悩、すなわち心中のいろいろの欲望を破砕するためのものである。
円鏡寺伝来の五鈷は、長さ22.0cm、重さ660.0gである。杵の中央を菩薩か明王らしい面が六個取り巻いている。
この五鈷で珍しいのは、内曲している四鈷が鬼面の形になっていることである。このような五鈷を鬼面杵という。金銅製で、凛とした中に優美さが見える立派な作である。制作年代は鎌倉時代と見られる。