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荒城神社神像[あらきじんじゃしんぞう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市国府町宮地 |
所有者 | 荒城神社 |
指定年月日 | 昭和31年2月24日 |
像高左神像:53.7cm右神像:57.5cm
素木のままの日本的服装をした神像彫刻である。生き生きとした力強い重量感に富んだいかにも、神像らしい気高い感じの木彫である。大づかみで荒けづりのノミのあとも鮮やかで、ずんぐりし、ダイナミックな迫力がある。眼、鼻、鬚、衣文[えもん]などの墨跡は大味な素描である。
眼は左右アンバランスで、思いきった変化と強調を示している。膝から下は全身との比が頗る小さい。両像共、笏[しゃく]をもつために、胸に両手を集めているが、笏は失ってなく、はさんだ跡が長方形に残っている。
両像の制作は、平安時代前期と考えられる。