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観世音菩薩坐像[かんぜおんぼさつざぞう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 瑞浪市日吉町平岩 |
所有者 | 開元院 |
指定年月日 | 昭和32年12月19日 |
- 檜材寄木造玉眼金箔
- 像高:46.5cm自頂至顎:19.0cm自髪際至顎:9.0cm面幅:8.0cm面奥:10.0cm膝張:35.0cm
金箔の観音像であったが、ほとんど剥落してわずかに面影を偲ぶのみである。宝髻[ほうけい]、毛筋彫り、眼の形状、全体の彫りによって鎌倉様であることがわかる。宝髻はやや高く12.0cmある。衲衣[のうえ]を通肩に著け、左手に蓮の花を持ち、胸飾をかけている。像底には板が張られており、3.0cm角の小穴があいていることからさし首であることがわかる。像底の板には次のような墨書がある。「大黒天神僧玄□文和五年丙申正月十八日僧宗通禅師」。文和5年(1356)は、室町時代の初期にあたる。