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オオヒカゲ_20487
オオヒカゲ | Ningutaschrenckii(Menetries) | 準絶滅危惧 |
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チョウ目ジャノメチョウ科 |
選定理由 | 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 | |
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形態の特徴 | 翅を広げた大きさ65〜70mm前後の蝶。翅の色は淡い茶褐色で後翅表面に黒斑があり、裏面にはモザイク状の斑紋と蛇の目紋がある。 | |
生息環境 | 山地帯の田畑の周辺、池、渓流、湿原の周辺に生息。 | |
生態 | 成虫は6月中旬頃より8月上旬に出現する。薄暗い場所に生息。幼虫の食草はカヤツリグサ科のカサスゲ、シラスゲ、オニスゲ、ヒゴクサなど。 | |
分布状況 | 北海道、本州に分布。分布は局地的。国外では朝鮮半島、中国東北部・西部、ロシアのウスリー地方・アムール地方に分布。県内では飛騨地方の高山市、丹生川村、清見村、荘川村、美濃地方の土岐市、高鷲村、岩村町などに確認記録がある。 | |
減少要因 | 生息環境となる湿地の消失。生息環境は主として山裾にあり、周辺を落葉広葉樹林に囲まれた湿地である。しかしこうした立地は人間の生産活動の場として利用しやすい場所でもあり、生息環境が急激に消失している。 | |
保全対策 | 湿地の保全・創出に配慮が望まれる。 | |
特記事項 |