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フタスジチョウ_20484
フタスジチョウ | NeptisrivularisFruhstorfer | 準絶滅危惧 |
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チョウ目タテハチョウ科 |
選定理由 | 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 | |
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形態の特徴 | 翅を広げた大きさ50mm前後の蝶。翅の色は黒褐色で白い帯状の斑紋がある。 | |
生息環境 | 丘陵帯上部〜山地帯の草地に生息。渓流や湿原周辺の林縁部の明るい草地に見られる。 | |
生態 | 成虫は6月に出現する。成虫はクガイソウなどの花で吸蜜し、鳥獣類の排泄物や動物の死体にも飛来する。幼虫の食草はシモツケ類。幼虫で越冬する。 | |
分布状況 | 北海道、本州に分布。国外では朝鮮半島、中国東北部、中央アジア、ヨーロッパに分布。県内では飛騨地方の上宝村、丹生川村、高根村などに確認記録がある。 | |
減少要因 | 本種の本来の生息地であるシモツケ類の自生する露岩地が道路拡幅などで失われているのが大きな要因。現在は、かつての生息地近くの民家の庭に植栽されているユキヤナギを食樹としてかろうじて生息している状況である。 | |
保全対策 | 生息地に自生しているシモツケ類の保護・保全。 | |
特記事項 |