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フタスジカタビロハナカミキリ_20455
フタスジカタビロハナカミキリ | Brachytabifasciatajaponica(Matsushita) | 準絶滅危惧 |
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コウチュウ目カミキリムシ科 |
選定理由 | 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 | |
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形態の特徴 | 体長16〜23mmの甲虫。頭は黒く、翅は黄褐色。翅の端とそのやや上方には黒紋がある。 | |
生息環境 | 山地帯の落葉広葉樹林に生息。 | |
生態 | 成虫は5〜6月に出現し、ヤマシャクヤクやミズキなど落葉広葉樹の花に飛来する。詳しい生態はわかっていない。 | |
分布状況 | 日本固有亜種。本州、四国に分布。種としてはアジア東北部からサハリンに分布。県内では飛騨地方の宮川村、白川村、小坂町、河合村、清見村などに確認記録がある。 | |
減少要因 | 本種が生息しているブナ林など落葉広葉樹林の減少と成虫の食餌源であるヤマシャクヤク自生地の荒廃。 | |
保全対策 | 落葉広葉樹林の保全とヤマシャクヤクの乱獲防止。 | |
特記事項 | かつて本県ではヤマシャクヤクの自生地が各地で見られたが、最近では乱獲によりほとんどなくなってしまった。 |