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ムツアカネ
ムツアカネ | Sympetrumdanae(Sulzer) | 準絶滅危惧 |
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トンボ目トンボ科 |
選定理由 | 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 | |
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形態の特徴 | 翅の長さ25mm前後のトンボ。いわゆる赤トンボと呼ばれるトンボの仲間で、体は橙色をしているが黒斑が多い。腹長は20mm前後。 | |
生息環境 | 山地帯〜亜高山帯下部の池沼や湿原に生息。 | |
生態 | 成虫は7月下旬〜9月下旬に出現する。羽化直後の若い個体は湿原周辺の草むらや木立のあいだに静止していることが多く、羽化水域を遠く離れることはほとんどない。幼虫は密生する植物の根ぎわや水底の沈積物の陰、泥のあいだなどにひそんでいる。 | |
分布状況 | 北海道、本州に局地的に分布。県内では飛騨地方の丹生川村、高根などに確認記録がある。 | |
減少要因 | 山間の池沼や湿原の減少。本種の生息する山間の池沼や湿原は平坦地でもあり改変されやすい。また、湿原周辺の樹林伐採による土砂流入、水源の枯渇や水温上昇などで生息場所の環境が悪化している。 | |
保全対策 | 生息環境となる池沼や湿原の保全・創出に配慮が望まれる。その場合、生息場所の環境が悪化しないよう、湿原周辺の樹林も含めて保全するような配慮が必要である。 | |
特記事項 |